Samsungのハイエンドタブレット「Galaxy Tab S7/S7+」が対応している生体認証機能は何があるのか気になったので調べてみました。
また、最近のスマホの多くが対応している画面内指紋認証のセンサーによる違いをメリット・デメリットに分けて解説します。
- 「Galaxy Tab S7/S7+」で使える生体認証機能について
- 画面内指紋認証機能のセンサー別メリット・デメリット
「Galaxy Tab S7/S7+」で使える生体認証機能について
- 顔認証
- 指紋認証(本体側面)
- 顔認証
- 画面内指紋認証(光学式)
「Galaxy Tab S7」と「Galaxy Tab S7+」の生体認証はどちらも「顔認証」と「指紋認証」の2種類ですが、指紋認証は方式が異なります。
「Galaxy Tab S7」は指紋認証が本体側面に配置されており、「Galaxy Tab S7+」は画面内に配置されています。いずれのデバイスも「Galaxy S9」や「Galaxy Note9」まで搭載されていた虹彩認証機能は残念ながらありません。
「Galaxy Tab S7+」の「画面内指紋認証」は光学式のセンサーを採用することによって実現されており、こちらもスピード重視の方式です。
画面内指紋認証は超音波式のセンサーを用いる場合と光学式のセンサーを用いる2つの方式があり、多くのメーカーは光学式を採用してます。超音波式を採用しているのは2020年現在Samsungだけだと思います。
フラッグシップモデルの「Galaxy S20」シリーズや「Galaxy S10」シリーズは超音波式のセンサーを採用していますが、タブレットの「Galaxy Tab S7+」はコストに優れた光学式が採用されています。
どちらの方式にもメリットデメリットが存在するため、センサーごとの特徴の違いを紹介します。
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光学式ディスプレイ内指紋認証のメリットデメリット
光学式センサーを採用する画面内指紋認証はユーザーの指紋を2Dデータで取得・登録し、認証時にこの2Dデータと比較することで登録された指紋かどうかを照合します。
光学式センサーでは2Dデータ、つまり画像として指紋データを作成するため、そのデータは指紋の凹凸を正しく読み取れるような高解像度な画像である必要があります。
これは指紋データを正しく取得するために一定レベルの明るさが必要になることを意味するため、光学式センサーを採用し画面内指紋認証を実現しているスマホはどれも指紋認証部分が明るく照らされています。
- 認証スピード:光学式>超音波式
- 画面保護ガラスでも正しく認証できる
- 手が濡れていたり汚れている場合は正しく認証できない場合がある
超音波式ディスプレイ内指紋認証のメリットデメリット
超音波式センサーを採用する画面内指紋認証はユーザーの指紋を3Dデータで取得・登録し、認証時にこの3Dデータと比較することで登録された指紋かどうかを照合します。これは光学式よりもセキュリティの面では優れていることを意味します。
超音波式センサーの場合、指が認証エリアに乗せられたことを認識したタイミングで人には聞こえない超音波を乗せられた指に向けて送ります。超音波が指にぶつかることで反射して返ってきた情報をもとに3Dのデータを作成します。これによって、指紋の凹凸の深さや毛穴の位置など細かく作成できるため、高い認証精度を実現しています。
- セキュリティ:超音波式>光学式
- 画面保護ガラスでは認証できない(画面保護フィルムは製品によるけどOK)
- 手が濡れていたり汚れている場合でも基本的に認証できる
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まとめ
「Galaxy Tab S7/S7+」の生体認証機能や画面内指紋認証のセンサー別の特徴をまとめてみました。
画面内指紋認証は光学式と超音波式を比べた場合にスピードやセキュリティに優劣がつけられますが、どちらも日常生活における不満点はほぼありません。
スピードはどちらも実用レベルです。一方でセキュリティは両センサーともに改善余地ありです。