IntelのCPU「Intel Core i7-11700F」がどのマザーボードに対応しているか気になったので調べてみました。また、具体的にどのマザーボードがおすすめなのかについても調べてみました。
「Intel Core i7-11700F」を購入した・購入しようか迷っている、しかしどのマザーボードが対応しているのか良く分からないといった方は是非読み進めて参考にしていただければ幸いです。
- 「Intel Core i7-11700F」に対応するチップセットはどれ?
- チップセットを選ぶ時に抑えておくポイント
- 「Intel Core i7-11700F」におすすめのマザーボードは
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「Intel Core i7-11700F」に対応するチップセットはどれ?
「Intel Core i7-11700F」の規格
- 対応ソケット:LGA1200
- 対応チップセット:Z590,Z490,H570,B560,H470,H510
まず大前提として、マザーボードは搭載するCPUのソケットとチップセットが一致している必要があり、「Intel Core i7-11700F」の対応ソケットとチップセットはそれぞれ「LGA1200」と「Z590」「Z490」「H570」「B560」「H470」「H510」であることがわかります。購入するマザーボードは必然的にこのどちらをも満たすものである必要があります。
またマザーボードには上記2点に加えて搭載するCPUがオーバークロックに対応しているかどうかを見ておく必要があります。「Intel Core i7-11700F」は非オーバークロック対応モデル。
Intel製CPUのオーバークロック対応モデルを搭載する場合はマザーボードもオーバークロック対応の「Z」シリーズを、AMD製CPUでオーバークロックを行うのであればマザーボードは「A」シリーズを購入しましょう。
一応上記2点さえ抑えておけばより安価なHシリーズやBシリーズのマザーボードで動作させることはできますが、その場合オーバークロックを行えないためCPUの性能をフルに発揮することができなくなるデメリットがあります。そのため、オーバークロック対応CPUを購入する場合はマザーボードもそれに対応したものを選んでおくことをおすすめします。
より詳細な「CPUに対応するマザーボードの選び方」を知りたい方はこのまま読み進めてください。とにかく「Intel Core i7-11700F」に搭載できる(するべき)マザーボードが知りたいんだ!という方は下記リンクをどうぞ。
マザーボードの選び方をわかりやすく解説
CPUは形や大きさなどが違うので、それぞれの特徴に合ったマザーボードを用意する必要があります。
しかし、数多くあるCPUから欲しいチップセットを搭載したマザーボードを探すのはPC初心者にとって難しいと思います。ここではCPUに合ったチップセットを探す際に抑えておくべきポイントを紹介します。
1.どのメーカーのCPUか
まず、使用するCPUがどのメーカーで製造されているかで、使えるマザーボードも違ってきます。CPUがIntel製のものであればマザーボードもIntel対応のもの、AMD製のものであればAMD対応のものといった決まりがあります。
これはCPUを取り付ける場所の形(ソケット)や大きさも関わってきますが、一番大きな違いとしてIntel製はマザーボードの方にピン(棘)があり、AMDはCPUの方にピンがあるといった特徴があるからです。
もし、CPUをIntel製にマザーボードをAMD製にした場合、どちらも凹なので嚙み合いません。
2.CPUのソケットとチップセット
このCPU「Intel Core i7-11700F」が持つソケットの形を確認することによってどのチップセットが対応しているのかが見えてきます。
「Intel Core i7-11700F」の規格
- 世代:第11世代
- 対応ソケット:LGA1200
- 対応チップセット:Z590,Z490,H570,B560,H470,H510
Intel製のCPU | ソケット | チップセット |
---|---|---|
14世代 |
LGA1700 |
Z790 |
H770 | ||
B760 | ||
Z690 | ||
H670 | ||
B660 | ||
H610 | ||
13世代 |
LGA1700 |
Z790 |
H770 | ||
B760 | ||
Z690 | ||
H670 | ||
B660 | ||
H610 | ||
12世代 | LGA1700 | Z690 |
H670 | ||
B660 | ||
H610 | ||
10及び11世代 | LGA1200 | Z590 |
Z490 (BIOS更新で11世代もOK) | ||
H570 | ||
B560 | ||
H470 (BIOS更新で11世代もOK) | ||
H510 | ||
10世代 | B460 | |
H410 | ||
末尾に「X」が付く7~10世代まで | LGA2066 | X299 |
AMD製のCPU | ソケット | チップセット |
---|---|---|
5世代 | AM5 | X670E |
X670 | ||
B650E | ||
B650 | ||
2~4世代 | AM4 | X570 |
3及び4世代 | B550 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可) | |
A520 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可) | ||
1~4世代 | X470 (BIOS更新で4世代もOK) | |
B450 (BIOS更新で4世代もOK) | ||
1~3世代 | X370 (BIOS更新で3世代もOK) | |
B350 (BIOS更新で3世代もOK) | ||
A320 (3世代はCPUにグラボが積まれていると不可) |
上記表を左から順に見ていくと、今回使われるCPU「Intel Core i7-11700F」は第11世代の物なのでソケットは「LGA1200」。すると対応するチップセットは「Z590」「Z490(※1)」「H570」「B560」「H470(※1)」「H510」という事が分かります。(※1:BIOSを更新することで第11世代CPUも搭載可能)
※詳細は下の項で説明しますが、搭載するCPUがオーバークロック対応モデルの場合Intel製はZシリーズ、AMD製はAシリーズを選ぶ必要があります。
ここまでわかれば後は簡単です。このソケットの形に合うチップセットの中からマザーボードを選べばOKです。
3.購入後にオーバークロックをするかしないか/性能が高いか低いか
CPUのソケットを確認した後はチップセットを選んでいくのですが、オーバークロック(OC)を「行う場合」と「行わない場合」で違ってきます。
もし、CPUをOCしたいと考えているのであれば、OCが出来るマザーボードを購入しないと、正しくOCすることができません。
具体的にオーバークロックしようと考えているのであれば、Intel製は「Zシリーズ」以上、AMD製は「Aシリーズ」(もしくはXシリーズ)を選択しましょう。
そしてオーバークロックの必要性がない場合は、Intel製は「Bシリーズ」以上、AMD製は「Bシリーズ」以上を選択しましょう。
Intel製チップセットの見方 | |
Xシリーズ | 「Core i0-00000X」などの末尾に「X」が付くCPU対応の超ハイスペックなモデル |
Zシリーズ | オーバークロックが可能でハイスペックなモデル |
H70シリーズ | 安価で性能も良いモデル(標準) |
Bシリーズ | コスト重視モデル(ビジネス向け) |
H10シリーズ | 一番安価なモデル |
AMD製チップセットの見方 | |
X399以外のXシリーズ | ハイスペックモデル |
Bシリーズ | 安価で性能も良いモデル |
Aシリーズ | オーバークロック可能で安価なモデル |
気になるのは、このグレードで処理性能に違いはあるのかですよね。
(ほぼ)ありません。
CPUをオーバークロックした場合は処理性能に違いが出ますが、基本的にオーバークロックに対応しているかどうか以外の違いとしてはストレージの拡張性やWi-Fiに対応しているかどうか、端子の種類等が異なります。利便性の部分で違いが設けられています。
「Intel Core i7-11700F」に使えるおすすめのマザーボードはどれ?
改めて、「Intel Core i7-11700F」に対応するチップセットは「Z590」「Z490」「H570」「B560」「H470」「H510」という事が分かりましたので、いくつか対応するマザーボードを紹介します。