IntelのCPU「Intel Core i9-13900K」を搭載するならどれくらいの電源が必要なのか調べてみました。また、具体的に「Intel Core i9-13900K」を搭載する場合の構成パターン別におすすめな電源ユニットについても調べてみました。
「Intel Core i9-13900K」を使って自作PCを組もうと考えているけど、構成的にどれくらいの電源ユニットが必要なのか良く分からないといった方は是非読み進めて参考にしていただければ幸いです。
- 「Intel Core i9-13900K」におすすめの電源W数について
- 「Intel Core i9-13900K」搭載時のパターン別おすすめ電源
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PC電源ユニットの選び方とポイント
ゲーミングPC、クリエイター向けPC、ワークステーション、様々な用途に問わず絶対に欠かせないパーツが電源ユニットです。そういう意味では、PCを構成する上で最も重要なパーツとも言えます。
電源ユニットはイメージしていただく通り、マザーボードやCPU、グラボと言った各パーツに電力を効率的に供給するためのパーツです。そのため、構成スペックの消費電力に満たない電源容量ではPCが正しく動作しない可能性があります。
電源容量は合計消費電力の約2倍
結論から書くとPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の2倍の容量にしましょう。
理由は電源負荷率が50%の時が最も電源にとって心地のよい状態であり、これは電源ユニットの寿命を長くすることに寄与してくれたり発熱を抑えてくれたりします。また、将来パーツを新調したりする際の余裕分としても重要です。
わかりやすいイメージとしては600W必要なPC構成で電源ユニットの容量が600Wであった場合、電源ユニットは常に100%の力で全力疾走することになります。しかし600W必要なPCで1200Wの電源を使用するのであれば余裕を持って走ることができるイメージです。
そしてPCの電源ユニットにおいて最も余裕を持って気持ちよく走れる(変換効率の良い)負荷率が50%に設計されているので各パーツの消費電力の合計値の2倍の電源ユニットを搭載しましょうということになります。
電力変換効率とは:
負荷率とは:
80PLUS 認証の種類と見方表
PCの電源ユニットは80 PLUS(エイティープラス)と呼ばれる規格が設けられており、どのランクの認証を受けているかでその電源ユニットの性能がわかるようになっています。
現在80 PLUSには6種類のランクが設けられており、それぞれ以下のような違いがあります。
ランク | アイコン | 電力変換効率 |
||
---|---|---|---|---|
負荷率 20% |
負荷率 50% |
負荷率 100% |
||
80 PLUS | 80% | 80% | 80% | |
80 PLUS Bronze | 82% | 85% | 82% | |
80 PLUS Silver | 85% | 88% | 85% | |
80 PLUS Gold | 87% | 90% | 87% | |
80 PLUS Platinum | 90% | 92% | 89% | |
80 PLUS Titanium | 92% | 94% | 90% |
どのランクの認証を受けている電源ユニットを選ぶかはユーザーによって異なるので一概には言えませんが一般的に80 PLUS Gold以上の電源ユニットを選べば間違いないと言われています。
予算に余裕がある方は80 PLUS Titaniumも視野に入りますし、一方で予算に成約がある方は80 PLUS Bronzeの電源ユニットでも良いでしょう。
もちろん、より電力変換効率の優れている80 PLUS Titaniumの方が同じ電源容量であっても高価になります。
各パーツの合計消費電力の求め方
電源ユニットの選び方がわかったら次は自分が搭載しようとしているパーツの消費電力がいくつなのか?ですよね。
細かいことを抜きにして(CPUの消費電力+グラボの消費電力+100W)×2=推奨電源容量と考えればOKです。
なぜ100Wとするかですが、大体マザーボードが50W、メモリが15W~30W、NVMe SSDが25WとCPUとグラボの他に搭載する各パーツの合計がおよそ100Wになるためです。
より細かな電源の選び方が気になる方は姉妹サイトでまとめているので良ければご覧ください。
「Intel Core i9-13900K」におすすめの電源
さて、ここからはIntel Core i9-13900Kを搭載する際の構成パターンを3つ紹介します。この中に搭載するグラボがあればおすすめしている電源容量から選べばOKです。
もし3パターンの中にない場合はページ下の方にCPUとグラボの消費電力目安表を用意しているので参考にしてもらえれば幸いです。
「Intel Core i9-13900K」を搭載する構成パターンA
パーツ | 製品名 | 使用電力目安 |
CPU | Intel Core i9-13900K | 125W |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 | 320W |
その他 | - | 約100W |
合計使用電力目安:545W | ||
おすすめ電源容量:1090W |
この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは1000W~1200Wがおすすめですが、製品ラインナップの都合上1200Wは数があまり多くないので実質的に1000W~1500Wの電源がおすすめです。
あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約1090Wであるので、予算に限りがある方は850Wの電源を購入しても良いでしょう。
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「Intel Core i9-13900K」を搭載する構成パターンB
パーツ | 製品名 | 使用電力目安 |
CPU | Intel Core i9-13900K | 125W |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4080 | 320W |
その他 | - | 約100W |
合計使用電力目安:545W | ||
おすすめ電源容量:1090W |
この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは1000W~1200Wがおすすめですが、製品ラインナップの都合上1200Wは数があまり多くないので実質的に1000W~1500Wの電源がおすすめです。
あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約1090Wであるので、予算に限りがある方は850Wの電源を購入しても良いでしょう。
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「Intel Core i9-13900K」を搭載する構成パターンC
パーツ | 製品名 | 使用電力目安 |
CPU | Intel Core i9-13900K | 125W |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 | 450W |
その他 | - | 約100W |
合計使用電力目安:675W | ||
おすすめ電源容量:1350W |
この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは1500Wがおすすめです。
あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約1350Wであるので、予算に限りがある方は1000Wの電源を購入しても良いでしょう。
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※マルチコアスコアの高い順に上から並べています
モデル名 | ベース時 | 最大ターボ時 |
Intel | ||
---|---|---|
i9-14900K(F) | 125W | 253W |
i7-14700K(F) | 125W | 253W |
i5-14600K(F) | 125W | 181W |
i9-13900K(F) | 125W | 219W |
i7-13700K | 125W | 253W |
i5-13600K | 125W | 181W |
i9-12900K | 125W | 241W |
i9-12900 | 65W | 202W |
i7-12700K | 125W | 190W |
i7-12700 | 65W | 180W |
i5-12600K | 125W | 150W |
i5-12600 | 65W | 117W |
i5-12500 | 65W | 117W |
i5-12400 | 65W | 117W |
i3-12100 | 60W | 89W |
i9-11900K | 125W | - |
i7-11700K | 125W | - |
i7-11700 | 65W | - |
i5-11600K | 125W | - |
i5-11600 | 65W | - |
AMD | ||
Ryzen 9 7950X | 170W | - |
Ryzen 9 7900X | 170W | - |
Ryzen 7 7700X | 105W | - |
Ryzen 5 7600X | 105W | - |
Ryzen 9 5950X | 105W | - |
Ryzen 9 5900X | 105W | - |
Ryzen 7 5800X | 105W | - |
Ryzen 7 5700X | 65W | - |
Ryzen 5 5600X | 65W | - |
Ryzen 5 5600 | 65W | - |
Ryzen 9 3950X | 105W | - |
Ryzen 9 3900X | 105W | - |
Ryzen 7 3800X | 105W | - |
Ryzen 7 3700X | 65W | - |
モデル名 | 使用電力目安 |
NVIDIA | |
---|---|
RTX 4090 | 450W |
RTX 4080 | 320W |
RTX 4070 Ti | 285W |
RTX 4070 | 200W |
RTX 4060 Ti | 165W |
RTX 4060 | 115W |
RTX 3090 Ti | 450W |
RTX 3090 | 350W |
RTX 3080 Ti | 350W |
RTX 3080 | 320W |
RTX 3070 Ti | 290W |
RTX 3070 | 220W |
RTX 3060 Ti | 200W |
RTX 3060 | 170W |
RTX 3050 | 130W |
RTX 2080 Ti | 250W |
RTX 2080 SUPER | 250W |
RTX 2080 | 215W |
RTX 2070 SUPER | 215W |
RTX 2070 | 175W |
RTX 2060 SUPER | 175W |
RTX 2060 | 160W |
GTX 1660 Ti | 120W |
GTX 1660 SUPER | 125W |
GTX 1660 | 120W |
GTX 1650 SUPER | 100W |
GTX 1650 | 75W |
GTX 1080 Ti | 250W |
GTX 1080 | 180W |
AMD | |
Radeon RX 7900 XTX | 335W |
Radeon RX 7900 XT | 300W |
Radeon RX 6950 XT | 335W |
Radeon RX 6900 XT | 300W |
Radeon RX 6800 XT | 300W |
Radeon RX 6800 | 250W |
Radeon RX 6750 XT | 250W |
Radeon RX 6700 XT | 230W |
Radeon RX 6650 XT | 180W |
Radeon RX 6600 XT | 160W |
Radeon RX 6600 | 132W |
Radeon RX 6500 XT | 107W |
Radeon RX 6400 | 53W |
Radeon RX 5700 XT | 225W |
Radeon RX 5700 | 180W |
Radeon RX 5600 XT | 150W |
Radeon RX 5600 | 150W |
Radeon RX 5500 XT | 130W |