「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーの持ち時間が他のライバルスマホと比較して悪くないのか気になったので調べてみました。
純粋なバッテリーの持ちがどれくらいなのか知りたいので、可能な限り解像度やリフレッシュレートを統一したテスト結果を紹介します。
- iPhone 12 Pro Maxのバッテリー容量と充電速度
- iPhone 12 Pro Maxが他のスマホと比較してバッテリーが持つのか?
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「iPhone 12 Pro Max」のバッテリー容量/充電速度について
- バッテリー容量 :3,687mAh
- 急速充電(有線):20W
- ワイヤレス充電 :15W
「iPhone 12 Pro Max」には6.7インチの画面に3,687mAhのバッテリーが搭載されています。
急速充電(有線)は20Wまで対応し、充電開始から30分で0-50%まで充電することができる高速な充電技術が搭載されています。
ワイヤレス充電も15Wまで対応しています。
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーの持ちを他社のライバルスマホと比較
すべてのスマホの環境を可能な限り同じにするために解像度とリフレッシュレートを揃えたTechNickのテストを基に「iPhone 12 Pro Max」のバッテリー持ちは悪くないのか見ていきます。
今回参考動画で出てくる各スマホのバッテリー容量や解像度・リフレッシュレートの設定は以下の通り。
iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh | 60Hz/FHD<QHD |
iPhone 12 | 2,815mAh | 60Hz/FHD<QHD |
iPhone 11 Pro Max | 3,969mAh | 60Hz/FHD<QHD |
Huawei Mate 40 Pro | 4,400mAh | 60Hz/FHD+ |
Galaxy Note20 Ultra | 4,500mAh | 60Hz/FHD+ |
Xiaomi Mi10 Ultra | 4,500mAh | 60Hz/FHD+ |
ROG Phone 3 | 6,000mAh | 60Hz/FHD+ |
※スペック表ではないので注意。
バッテリー持ちのテストは上記環境で様々なアプリを実行します。そしてどのスマホがどれくらいバッテリーが持つのかをテストします。
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが85%まで減った時点:
- iPhone 12:81%
- iPhone 12 Pro Max:86%
- iPhone 11 Pro Max:86%
- Huawei Mate 40 Pro:92%
- Galaxy Note20 Ultra:85%
- Xiaomi Mi10 Ultra:91%
- ROG Phone 3:93%
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが約85%まで減った時点でのバッテリー持ちの差は上記の通り。この時点ではどのスマホもほとんど差が見られません。
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが約70%まで減った時点:
- iPhone 12:64%
- iPhone 12 Pro Max:70%
- iPhone 11 Pro Max:73%
- Huawei Mate 40 Pro:80%
- Galaxy Note20 Ultra:74%
- Xiaomi Mi10 Ultra:78%
- ROG Phone 3:84%
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが約70%まで減った時点でのバッテリー持ちの差は上記の通り。この時点でも大きな差はついていませんが、より大きなバッテリーを搭載する「Huawei Mate 40 Pro」や「Xiaomi Mi10 Ultra」、そして「ROG Phone 3」等の持ちの良さが目立ちます。
一般的に「iOS」は「Android OS」よりもバッテリーの持ちに優れていると言われていますが、絶対的な容量が異なるためこの時点でバッテリーの減りの差が大きくなっています。それはより小さなバッテリーを搭載する「iPhone 12」で顕著に現れています。
「iOS」の括りでみてみると、2020年の「iPhone 12 Pro Max」よりも2019年の「iPhone 11 Pro Max」の方がより大きなバッテリーを搭載しているため、その分バッテリーの持ちが良いようです。
とはいえ、あくまでこの時点です。続きを見てみましょう。
(バッテリーの持ちに大きく影響するものとしてOS・チップセット・画素密度等が挙げられます。)
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが45%まで減った時点:
- iPhone 12:36%
- iPhone 12 Pro Max:44%
- iPhone 11 Pro Max:52%
- Huawei Mate 40 Pro:50%
- Galaxy Note20 Ultra:48%
- Xiaomi Mi10 Ultra:52%
- ROG Phone 3:65%
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが約45%まで減った時点でのバッテリー持ちの差は上記の通り。上記で上げた3つのスマホは変わらずバッテリーの消耗が緩やかですが、それ以上に「iPhone 11 Pro Max」の粘り強さが印象的です。
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが25%まで減った時点:
- iPhone 12:11%
- iPhone 12 Pro Max:25%
- iPhone 11 Pro Max:29%
- Huawei Mate 40 Pro:34%
- Galaxy Note20 Ultra:28%
- Xiaomi Mi10 Ultra:30%
- ROG Phone 3:51%
「iPhone 12 Pro Max」のバッテリーが約25%まで減った時点でのバッテリー持ちの差は上記の通り。ここまで特に触れていませんでしたが、最も持ちが言うのは言うまでもなく6,000mAhというバッテリーを搭載するASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 3」です。
テスト結果:
- ROG Phone 3:12時間2分
- Huawei Mate 40 Pro:9時間13分
- iPhone 11 Pro Max:9時間12分
- iPhone 12 Pro Max:8時間39分
- Xiaomi Mi10 Ultra:8時間31分
- Galaxy Note20 Ultra:8時間1分
- iPhone 12:7時間0分
最終的に「iPhone 12 Pro Max」は今回テストに使用した7端末の中で4番目の持ちの良さという結果になりました。
このテストはバッテリーが100%から0%になるまで様々なアプリを連続で実行し、どれくらいの時間スマホを使えるか検証するというものです。実行するアプリによってバッテリーの持ちは変化する他、日常生活で7時間アプリを連続稼働というのはまずないでしょう。
このテストの結果だけを見ると「iPhone 12 Pro Max」よりも優れたバッテリーの持ちを示すスマホが複数あるため、バッテリーの持ちが悪いように見えるかもしれませんが、1日使う分には十分なバッテリーの持ちを提供するはずです。
リフレッシュレートの違いでスマホのバッテリーの持ちは変わるのか
一言で言うなら、変わります。
二言目を言うなら、神経質になるほどではありません。
以前、リフレッシュレートの設定を60Hzにした「Galaxy S20 Ultra」と120Hzに設定した「Galaxy S20 Ultra」で今回のようなバッテリーの持ちをテストした結果、最終的に約15%の差が出ました。
リフレッシュレートの違いでスマホのバッテリーの持ちが変わるかどうかは下記にまとめているので気になる方は参考に読んでみてください。リフレッシュレートに関する基礎知識も簡単に解説しています。