「Ryzen 5 5600X」の消費電力は?おすすめの電源容量はどれくらい?

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AMDのCPU「Ryzen 5 5600X」を搭載するならどれくらいの電源が必要なのか調べてみました。また、具体的に「Ryzen 5 5600X」を搭載する場合の構成パターン別におすすめな電源ユニットについても調べてみました。

 

「Ryzen 5 5600X」を使って自作PCを組もうと考えているけど、構成的にどれくらいの電源ユニットが必要なのか良く分からないといった方は是非読み進めて参考にしていただければ幸いです。

 

この記事の内容
  • 「Ryzen 5 5600X」におすすめの電源W数について
  • 「Ryzen 5 5600X」搭載時のパターン別おすすめ電源

PC電源ユニットの選び方とポイント

ゲーミングPC、クリエイター向けPC、ワークステーション、様々な用途に問わず絶対に欠かせないパーツが電源ユニットです。そういう意味では、PCを構成する上で最も重要なパーツとも言えます。

 

電源ユニットはイメージしていただく通り、マザーボードやCPU、グラボと言った各パーツに電力を効率的に供給するためのパーツです。そのため、構成スペックの消費電力に満たない電源容量ではPCが正しく動作しない可能性があります。

 

電源容量は合計消費電力の約2倍

結論から書くとPCの電源ユニットは各パーツの消費電力を合計した値の2倍の容量にしましょう。

 

理由は電源負荷率が50%の時が最も電源にとって心地のよい状態であり、これは電源ユニットの寿命を長くすることに寄与してくれたり発熱を抑えてくれたりします。また、将来パーツを新調したりする際の余裕分としても重要です。

 

わかりやすいイメージとしては600W必要なPC構成で電源ユニットの容量が600Wであった場合、電源ユニットは常に100%の力で全力疾走することになります。しかし600W必要なPCで1200Wの電源を使用するのであれば余裕を持って走ることができるイメージです。

 

そしてPCの電源ユニットにおいて最も余裕を持って気持ちよく走れる(変換効率の良い)負荷率が50%に設計されているので各パーツの消費電力の合計値の2倍の電源ユニットを搭載しましょうということになります。

 

電力変換効率とは:

入力された電力をPCで使える電力に変換される比率のこと
例:電力変換効率が80%で600Wの電源ユニットの場合、480Wが使用可能な電力となり残り20%は熱などに変換されることになります

負荷率とは:

電源ユニットの容量と各種パーツの消費電力の比率のこと
例:1000Wの電源ユニットに500Wの負荷をかけると負荷率が50%と表記します

 

80PLUS 認証の種類と見方表

PCの電源ユニットは80 PLUS(エイティープラス)と呼ばれる規格が設けられており、どのランクの認証を受けているかでその電源ユニットの性能がわかるようになっています。

 

現在80 PLUSには6種類のランクが設けられており、それぞれ以下のような違いがあります。

ランク アイコン 電力変換効率
負荷率
20%
負荷率
50%
負荷率
100%
80 PLUS 80% 80% 80%
80 PLUS Bronze 82% 85% 82%
80 PLUS Silver 85% 88% 85%
80 PLUS Gold 87% 90% 87%
80 PLUS Platinum 90% 92% 89%
80 PLUS Titanium 92% 94% 90%

 

どのランクの認証を受けている電源ユニットを選ぶかはユーザーによって異なるので一概には言えませんが一般的に80 PLUS Gold以上の電源ユニットを選べば間違いないと言われています。

予算に余裕がある方は80 PLUS Titaniumも視野に入りますし、一方で予算に成約がある方は80 PLUS Bronzeの電源ユニットでも良いでしょう。

 

もちろん、より電力変換効率の優れている80 PLUS Titaniumの方が同じ電源容量であっても高価になります。

 

各パーツの合計消費電力の求め方

電源ユニットの選び方がわかったら次は自分が搭載しようとしているパーツの消費電力がいくつなのか?ですよね。

 

細かいことを抜きにして(CPUの消費電力+グラボの消費電力+100W)×2=推奨電源容量と考えればOKです。

 

なぜ100Wとするかですが、大体マザーボードが50W、メモリが15W~30W、NVMe SSDが25WとCPUとグラボの他に搭載する各パーツの合計がおよそ100Wになるためです。

 

より細かな電源の選び方が気になる方は姉妹サイトでまとめているので良ければご覧ください。

 

「Ryzen 5 5600X」におすすめの電源

さて、ここからはRyzen 5 5600Xを搭載する際の構成パターンを3つ紹介します。この中に搭載するグラボがあればおすすめしている電源容量から選べばOKです。

 

もし3パターンの中にない場合はページ下の方にCPUとグラボの消費電力目安表を用意しているので参考にしてもらえれば幸いです。

「Ryzen 5 5600X」を搭載する構成パターンA

パーツ 製品名 使用電力目安
CPU Ryzen 5 5600X 65W
GPU NVIDIA GeForce RTX 3060 170W
その他 - 約100W
合計使用電力目安:335W
おすすめ電源容量:670W

 

この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは650W~850Wがおすすめです。

 

 

あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約670Wであるので、予算に限りがある方は650Wの電源を購入しても良いでしょう。

 

 

「Ryzen 5 5600X」を搭載する構成パターンB

パーツ 製品名 使用電力目安
CPU Ryzen 5 5600X 65W
GPU NVIDIA GeForce RTX 3070 220W
その他 - 約100W
合計使用電力目安:385W
おすすめ電源容量:770W

 

この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは850Wがおすすめです。

 

 

あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約770Wであるので、予算に限りがある方は650Wの電源を購入しても良いでしょう。

 

 

「Ryzen 5 5600X」を搭載する構成パターンC

パーツ 製品名 使用電力目安
CPU Ryzen 5 5600X 65W
GPU NVIDIA GeForce RTX 3080 320W
その他 - 約100W
合計使用電力目安:485W
おすすめ電源容量:970W

 

この構成で自作PCを組む場合電源ユニットは1000Wがおすすめです。

 

 

あくまでも最も電力変換効率の良い電源容量がこの構成の場合約970Wであるので、予算に限りがある方は850Wの電源を購入しても良いでしょう。

 

 

CPU/GPUの使用電力目安表
主要CPUの使用電力目安表

※マルチコアスコアの高い順に上から並べています

モデル名 ベース時 最大ターボ時
Intel
Ultra 9 285K 125W 250W
Ultra 7 265K 125W 250W
Ultra 5 245K 125W 159W
i9-14900K(F) 125W 253W
i9-14900 65W 219W
i7-14700K(F) 125W 253W
i7-14700 65W 219W
i5-14600K(F) 125W 181W
i5-14600 65W 154W
i5-14500 65W 154W
i5-14400 65W 154W
i9-13900K(F) 125W 219W
i7-13700K 125W 253W
i5-13600K 125W 181W
i9-12900K 125W 241W
i9-12900 65W 202W
i7-12700K 125W 190W
i7-12700 65W 180W
i5-12600K 125W 150W
i5-12600 65W 117W
i5-12500 65W 117W
i5-12400 65W 117W
i3-12100 60W 89W
i9-11900K 125W -
i7-11700K 125W -
i7-11700 65W -
i5-11600K 125W -
i5-11600 65W -
AMD
Ryzen 9 9950X 170W  
Ryzen 9 9900X 120W  
Ryzen 7 9700X 65W  
Ryzen 5 9600X 65W  
Ryzen 9 7950X 170W -
Ryzen 9 7900X 170W -
Ryzen 7 7700X 105W -
Ryzen 5 7600X 105W -
Ryzen 9 5950X 105W -
Ryzen 9 5900X 105W -
Ryzen 7 5800X 105W -
Ryzen 7 5700X 65W -
Ryzen 5 5600X 65W -
Ryzen 5 5600 65W -
Ryzen 9 3950X 105W -
Ryzen 9 3900X 105W -
Ryzen 7 3800X 105W -
Ryzen 7 3700X 65W -

 

 

主要グラボ(GPU)の使用電力目安表
モデル名 使用電力目安
NVIDIA
RTX 4090 450W
RTX 4080 320W
RTX 4070 Ti 285W
RTX 4070 200W
RTX 4060 Ti 165W
RTX 4060 115W
RTX 3090 Ti 450W
RTX 3090 350W
RTX 3080 Ti 350W
RTX 3080 320W
RTX 3070 Ti 290W
RTX 3070 220W
RTX 3060 Ti 200W
RTX 3060 170W
RTX 3050 130W
RTX 2080 Ti 250W
RTX 2080 SUPER 250W
RTX 2080 215W
RTX 2070 SUPER 215W
RTX 2070 175W
RTX 2060 SUPER 175W
RTX 2060 160W
GTX 1660 Ti 120W
GTX 1660 SUPER 125W
GTX 1660 120W
GTX 1650 SUPER 100W
GTX 1650 75W
GTX 1080 Ti 250W
GTX 1080 180W
AMD
Radeon RX 7900 XTX 335W
Radeon RX 7900 XT 300W
Radeon RX 6950 XT 335W
Radeon RX 6900 XT 300W
Radeon RX 6800 XT 300W
Radeon RX 6800 250W
Radeon RX 6750 XT 250W
Radeon RX 6700 XT 230W
Radeon RX 6650 XT 180W
Radeon RX 6600 XT 160W
Radeon RX 6600 132W
Radeon RX 6500 XT 107W
Radeon RX 6400 53W
Radeon RX 5700 XT 225W
Radeon RX 5700 180W
Radeon RX 5600 XT 150W
Radeon RX 5600 150W
Radeon RX 5500 XT 130W

 

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