Samsungのスマホ「Galaxy S10」の搭載チップセット(CPU&GPU)が気になったので調べてみました。
また、「Galaxy S10」が搭載しているチップセットの処理性能を調べ、過去発売されたスマホと比較してどれくらい性能が向上したのかについても紹介します。
- 「Galaxy S10」の搭載チップセット(CPU&GPU)について
- 搭載チップセット「Snapdragon 855」の性能をベンチマークスコアで比較
「Galaxy S10e/S10/S10+」に搭載されているチップセット(CPU&GPU)
Galaxy S10e/S10/S10+/S10 5G
- チップセット:Qualcomm Snapdragon 855(7nm)
- CPU:Kryo 485 CPU
- GPU:Adreno 640 GPU
- 5G対応/非対応?:非対応(S10 5Gのみ対応)
「Galaxy S10」シリーズにはクアルコムの2019年フラッグシップモデル向けチップセット「Snapdragon 855」が搭載されています。
これは、「Galaxy S10」が2019年時点で最高レベルの処理性能を持っているということです。
「Galaxy S10e/S10/S10+」の性能をGeekbenchスコアで比較
- シングルコアスコア:695
- マルチコアスコア :2,502
「Galaxy S10」シリーズには3つのモデルがありますが、搭載するチップセットはすべて同じなので処理性能に差はほとんどありません。
このベンチマークスコアだけではいまいち「Galaxy S10」の処理性能がどれくらい向上したのかわからないと思うので、過去3世代のチップセットを搭載するスマホのGeekbenchスコアと比較してみることにします。
デバイス名 | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
2023年モデル | ||
---|---|---|
Galaxy S23 (Snapdragon 8 Gen 2) |
1,866 | 4,944 |
2022年モデル | ||
Galaxy S22 (Snapdragon 8 Gen 1) |
1,235 | 3,580 |
Galaxy S22 (Exynos 2200) |
1,161 | 3,415 |
2021年モデル | ||
Galaxy S21 (Snapdragon 888) |
1,110 | 3,451 |
Galaxy S21 (Exynos 2100) |
1,056 | 3,363 |
2020年モデル | ||
Galaxy S20 Ultra (Snapdragon 865) |
846 | 3,102 |
Galaxy S20 FE (Snapdragon 865) |
880 | 3,010 |
2019年以前のモデル | ||
Galaxy S10+ (Snapdragon 855) |
695 | 2,502 |
Galaxy S9+ (Snapdragon 845) |
471 | 2,026 |
Galaxy S8 (Snapdragon 835) |
335 | 1,438 |
Galaxy S7 Edge (Exynos 8890) |
314 | 1,124 |
上記スコアを見てみると、「Galaxy S10」シリーズは2年前の「Galaxy S8」の処理性能と比較すると約74%向上していることが確認できます。3年前になると約122%向上(2.2倍)しています。
しかし後継モデルと比較すると「Galaxy S20」の方が「Galaxy S10」よりも約24%処理性能が高いことがわかります。
実際の処理性能は同じチップセットを搭載していても各メーカーの作り込みによって異なりますが、参考までにこれらチップセットを搭載する主要スマホを紹介します。以下のテーブルの中に今使っているスマホが書かれていればよりイメージしやすいはずです。
(タップで一覧が表示されますよ!)
性能順ではありません
チップセット名 | 主要搭載スマホ |
Snapdragon 8 Gen 1 | Galaxy S22シリーズ, Xperia 1 IV AQUOS R7 |
Snapdragon 888 | Galaxy S21シリーズ, Xperia 1Ⅲ, Xperia 5 III AQUOS R6 OnePlus 9シリーズ, Xiaomi Mi11シリーズ |
Snapdragon 865 | Galaxy S20シリーズ, Galaxy Note20シリーズ Sony Xperia 1 Ⅱ, Xperia 5 Ⅱ AQUOS R5G ARROWS 5G F-51A OnePlus 8シリーズ ASUS Zenfone 7 Xiaomi Mi 10シリーズ OPPO Find X2 Pro |
Snapdragon 855+ | OnePlus 7T ASUS ROG Phone Ⅱ Xiaomi Black Shark 2 Pro |
Snapdragon 855 | Galaxy S10シリーズ, Galaxy Note10シリーズ, Galaxy Fold Sony Xperia 1, Xperia 5 AQUOS R3, Zero2 OnePlus 7/7Pro Google Pixel 4/4XL ASUS Zenfone 6 Xiaomi Mi 9 OPPO Reno 10x Zoom |
Snapdragon 845 | Galaxy S9シリーズ, Galaxy Note9 Sony Xperia XZ2, XZ3 AQUOS R2 OnePlus 6/6T Google Pixel 3/3XL Xiaomi Mi 8 Huawei P20 Pro ASUS Zenfone 5z |
Snapdragon 835 | Galaxy S8シリーズ, Galaxy Note8 Sony Xperia XZ Premium, XZ1 XZ1C AQUOS R Google Pixel 2/2XL OnePlus 5/5T Xiaomi Mi 6 Razer Phone ASUS Zenfone 4 Pro |
Snapdragon 820 | Galaxy S7シリーズ Sony Xperia XZ, XZs, X Performance AQUOS P1 OnePlus 3/3T Xiaomi Mi 5 |
Snapdragon 765G | Google Pixel 5, 4a 5G AQUOS zero5G basic OPPO Reno4, Reno4 Pro OnePlus Nord |
まとめ
実体験として、チップセットが2世代違うと何をするにも違いを感じます。アプリ一覧を開く間やブラウザを立ち上げる時間、もちろんゲームの処理性能、とにかくあらゆる動作が軽快になったと感じます。
スマホの買い替えは人によって様々なタイミングがありますが、チップセットの処理性能だけを見ても前回スマホを購入してから2年以上経過していれば買い替えの価値はあると思いますよ。