「Xiaomi Mi 10 Pro」の防水性能ってどれぐらい?「P2i」って「IP」規格だとどのレベル?

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最近発売されるフラッグシップモデルの多くは防水・防塵性能を持って発売されています。「IP○○」という規格を見たことがある方は多いと思いますが、この規格がそれぞれ何を意味するのか。

Xiaomiの「Mi 10 Pro」は「P2i」と呼ばれる防水規格を取得していますが、この規格ではどの程度の防水・防塵性能を備えているのか解説します。

 

この記事で知ることができること

  • Xiaomi Mi 10 Proの防水性能について
  • どれくらいの時間水に浸しても問題なく使えるのか
  • 防水スマホでも気をつけたほうが良い場面

 

もし、新しいスマホ購入で防水性能がどの程度あるのか気になる場合や「Xiaomi Mi 10 Pro」はお風呂や海で使っても大丈夫なのか気になる場合はぜひ読み進めてください。

水場で使うことが明らかな場合、いくら防水性能があってもそのまま使うことはなるべくやめたほうが良いため、そういった場面で役に立つ製品についても紹介します。

 

完全防水のスマホは存在しない

近年発売されるスマホの多くが防水・防塵性能を持って発売されていますが、どのスマホも完全防水ではありません。

 

完全防水は英語では「WaterProof」と言われますが、スマホの防水性能では「WaterResistant」(耐水)と伝えられます。

 

あくまでも水に浸しても耐えられる設計であり、その設計は「IP○○」規格に準拠するもの(または規格未取得)であるが、完全防水ではないというのが基本スタンスです。

 

IPレーティングの見方

IPレーティングとはIEC(国際電気標準会議)で定められた防塵・防水性能を図る指標のこと。

 

防塵性能は「IP◯x」の「◯」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通りです。

IP0✕ 保護なし
IP1✕ 手の接近からの保護
IP2✕ 指の接近からの保護
IP3✕ 工具の先端からの保護
IP4✕ ワイヤーなどからの保護
IP5✕ 粉塵からの保護
IP6✕ 完全な防塵構造

 

防水性能は「IP◯✕」の「✕」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通りです。

IP◯0 水の浸入に対して特には保護されていない
IP◯1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
IP◯2 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯3 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
IP◯5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
IP◯8 水面下での使用が可能

[source ip68.jp]

 

つまり、IP68規格に準拠するスマホは「完全な防塵構造を持ち、水面下での使用が可能」であることを意味します。

 

※あくまでテストは真水で行われるものであり海水や温泉等での使用を保証するものではありません。

「Xiaomi Mi 10 Pro」の防水性能

Xiaomiが2020年2月に発表した新型スマホ「Xiaomi Mi 10 Pro」は「IP」レーティングを取得しておらず、代わりに「P2i」と呼ばれる規格を取得しています。

 

  • Xiaomi Mi 10 Pro:P2i

 

「P2i」規格はあまり馴染みのない言葉ですが、IPレーティングとは異なる防水性能を示す規格のことです。

「IPレーティング」は物理的に水分やほこりが侵入することを構造的に防ぎますが、「P2i」は撥水性能ナノコーティングを使用して水による端末の故障を防ぎます。

 

一般的に「P2i」規格はIPレーティングで言えば「IP53」レベルだと言われています。日常生活において「IP53」レベルの防水性能は十分な性能と言えますが、「IP68」規格と比較すると防水性能は明らかに劣ります。

 

また、防水性能を測る際は全てこれは真水でテストした場合の目安であり、海水や塩素の多いプールの水、入浴剤の入ったお風呂での防水性能を保証するものではありません。

 

基本的に、通常考えられる水分であれば落としたからといってすぐに壊れる可能性は低いですが、水場は極力避けましょうというのが基本スタンスです。

 

さて、「Xiaomi Mi 10 Pro」がどれくらい水に耐えられるのか動画でテストされている方がいるので↓に紹介します。

 

「Xiaomi Mi 10 Pro」の防水性能はどれくらい水の中に入れても大丈夫?

「Xiaomi Mi 10 Pro」は「IPレーティング」を取得していない代わりに「P2i」と呼ばれる技術を使用し一定の防水性能を実現しています。そのため、日常生活における水気に十分耐えることができます。

そのため、

 

  • 雨でスマホが濡れてしまった
  • 誤ってトイレに落としてしまった
  • スマホが汚れたから洗う

 

このようなレベルであれば、「防水性能」が原因で壊れる可能性は低いと考えて良いです。

 

もちろん、落下を伴うものは画面が割れてしまう可能性がありますよね。画面が割れた場合はその隙間から水が侵入してしまうためメーカーが取得した防水性能は無くなると考えてください。

 

YouTubeのWitRigsが行ったテストを例に「Xiaomi Mi 10 Pro」 にはどれくらいの防水性能があるのか見ていきたいと思います。

 

スマホを洗う:○

 

このテストではスマホを水をためた水槽の中に入れてバシャバシャと洗うテストを行っています。かなり豪快に水につけていますが、この程度であれば全く動作に問題ありません。ディスプレイ、カメラ、スピーカーが問題なく機能します。

 

2分間シャワーで上下からビショビショに濡らす:△

 

このテストでは2分間以上、シャワーで「Xiaomi Mi 10 Pro」をビショビショに濡らしていますが、この辺りからやや不調が確認できたようです。カメラ、スピーカーが問題なく機能しますが、ディスプレイのスワイプに反応の悪さが確認できたとのこと。

 

このことから、スマホを洗う程度の水であれば問題なく対処できるが、一定時間水にさらされるのはリスクが伴うことが分かります。それは次のテストで決定的になります。

 

水の中に2分間浸す:✕

 

次のテストでは2分間、水を張った水槽の中に「Xiaomi Mi 10 Pro」を沈めて問題なく動作するかをテストしていますが、1分半でディスプレイに完全な不調を確認できました。自ら出した後ディスプレイは一応通常のように表示されましたが点滅しており問題がないとは言えない状態でした。

この時点でスマホには相当量水が侵入していることが分かり、浅い水槽でも水につけたまま放置するのは厳禁であることが分かります。

 

その後、背面のパネルを外して分解したところ、カメラやマザーボード等、内部に水が侵入していることが確認されました。この動画では防水性能を「IPX3~IPX4」と評価しており、「P2i」規格が伝えられていたとおり、「IPX3」レベルの防水性能を持つことが分かります。

 

結論:Xiaomi Mi 10 Proを水中に入れるのはNG。雨濡れや軽く洗う程度なら問題なし

 

防水性能があるスマホでもやってはいけないこと

「Xiaomi Mi 10 Pro」は「IP68」規格を取得していないため、そもそも水場で使うことは推奨されません。

しかし仮に「IP68」に準拠している場合でも、この規格はあくまでも真水でのテストで定められたものであり、海水や浴槽のお湯は水質が異なるため基本的には良くないと考えたほうが良いです。もし、使う場合は使用後にしっかりと水で塩分を洗い落としましょう。

 

また、お風呂にスマホを持っていき使用したからと言ってすぐに壊れるわけではありません。そこまで脆くはありませんが、いくつかつきまとう危険はあります。

 

絶対にやってはいけないのがお風呂での充電です。感電します。

 

他にもスマホを熱いところに置くとカメラが曇る可能性があります。TechTimmersが行った温水(熱湯)に「Galaxy S20」を浸すテストをこなった結果、フロントカメラが曇り一時的に使用不可になっています。

 

基本的に一定時間のみでしばらく時間が経つとカメラの曇りは取れますが、曇るということは内部で結露を起こしているということです。避けられる状況なら避けましょう。

 

水場で使う予定なら専用ケースを使おう

スマホを風呂や海などでの使用があらかじめわかっている場合は、これらの場所での使用を想定して作られた専用のケースを使いましょう。紹介しているケースはカメラも問題なく使える透明度なので、海水浴のようなみんなで写真を撮るときにも使えますよ。

 

 

僕はスマホをお風呂で使うことはありませんが5年以上防水対応のBluetoothスピーカーを使ってます。風呂で音楽を聴ければ良い場合はこっちの方が良いですよ。5年以上毎日シャワーでビショビショになるぐらいに使い倒してますがまだまだ現役で使えそうです。僕が実際に使ってるのはSonyのSRS-X1という球体型のスピーカーですが既に生産が終了していたので、同じIPX7規格のスピーカーを紹介します。

 

 

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