「Xperia 1 Ⅱ」の防水性能ってどれくらい?「IP68」何?

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最近発売されるフラッグシップモデルの多くは防水・防塵性能を持って発売されています。「IP○○」という規格を見たことがある方は多いと思いますが、この規格がそれぞれ何を意味するのか。

また、Sonyのスマホ「Xperia 1 Ⅱ」はどの程度の防水・防塵性能を備えているのか解説します。

 

この記事の内容
  • Xperia 1 Ⅱの防水性能について
  • どれくらいの時間水に浸しても問題なく使えるのか
  • 防水スマホでも気をつけたほうが良い場面

もし、新しいスマホ購入で防水性能がどの程度あるのか気になる場合や「Xperia 1 Ⅱ」はお風呂や海で使っても大丈夫なのか気になる場合はぜひ読み進めてください。

水場で使うことが明らかな場合、いくら防水性能があってもそのまま使うことはなるべくやめたほうが良いため、そういった場面で役に立つ製品についても紹介します。

 

完全防水のスマホは存在しない

近年発売されるスマホの多くが防水・防塵性能を持って発売されていますが、どのスマホも完全防水ではありません。

 

完全防水は英語では「WaterProof」と言われますが、スマホの防水性能では「WaterResistant」(耐水)と伝えられます。

 

あくまでも水に浸しても耐えられる設計であり、その設計は「IP○○」規格に準拠するもの(または規格未取得)であるが、完全防水ではないというのが基本スタンスです。

 

「Xperia 1 Ⅱ」の防水性能

  • Xperia 1 Ⅱ:IP68

 

「Xperia 1 Ⅱ」は最高水準の「IP68」規格に準ずる防水性能を持っていますが、このIPレーティングはあくまでも真水でテストした場合の目安であり、海水や塩素の多いプールの水、入浴剤の入ったお風呂での防水性能を保証するものではありません。

 

基本的に、通常考えられる水分であれば落としたからといってすぐに壊れる可能性は低いですが、水場は極力避けましょうというのが基本スタンスです。

 

「Xperia 1 Ⅱ」がどれくらい水に耐えられるのか動画でテストされている方がいるので↓で紹介しますが、まずはそもそもIPレーティングって何?という人のためにこの規格の見方とそれぞれの違いについて解説します。既にご存じの方は読み飛ばしてもらって構いません。

 

IPレーティングの見方

IPレーティングとはIEC(国際電気標準会議)で定められた防塵・防水性能を図る指標のこと。

 

防塵性能は「IP◯x」の「◯」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通りです。

IP0✕ 保護なし
IP1✕ 手の接近からの保護
IP2✕ 指の接近からの保護
IP3✕ 工具の先端からの保護
IP4✕ ワイヤーなどからの保護
IP5✕ 粉塵からの保護
IP6✕ 完全な防塵構造

 

防水性能は「IP◯✕」の「✕」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通りです。

IP◯0 水の浸入に対して特には保護されていない
IP◯1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
IP◯2 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯3 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
IP◯5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
IP◯8 水面下での使用が可能

[source ip68.jp]

 

つまり、IP68規格に準拠するスマホは「完全な防塵構造を持ち、水面下での使用が可能」であることを意味します。

 

※あくまでテストは真水で行われるものであり海水や温泉等での使用を保証するものではありません。

 

「Xperia 1 Ⅱ」の防水性能はどれくらい水の中に入れても大丈夫?

「Xperia 1 Ⅱ」は「IP68」規格を取得しています。そのため、スマホを水の中に落としてしまっても水の侵入を防ぐことができます。

そのため、

 

  • 雨でスマホが濡れてしまった
  • 誤ってトイレに落としてしまった
  • スマホが汚れたから洗う

 

このような場合、「防水性能」が原因で壊れる可能性は極めて低いと考えて良いです。

もちろん、落下を伴うものは画面が割れてしまう可能性がありますよね。画面が割れた場合はその隙間から水が侵入してしまうためメーカーが取得した防水性能は無くなると考えてください。

 

YouTubeのWitRigsが行ったテストを例に「Xperia 1 Ⅱ」 にはどれくらいの防水性能があるのか見ていきたいと思います。

 

水でスマホを洗う:○

 

このテストでは「Xperia 1 Ⅱ」に水をかけたり水槽の水で洗うことで問題なく動作するかをテストしています。「Xperia 1 Ⅱ」は「IP68」規格を取得しているので、このレベルのテストは全く問題なく動作していることが確認できます。 

 

2分間高圧のシャワーでビショビショに濡らす:○

 

このテストでは高圧のシャワーを様々な角度から2分間「Xperia 1 Ⅱ」にあてて、問題なく動作するかテストしています。このテストでも「Xperia 1 Ⅱ」は問題なく動作します。

 

水の中に10分間浸す:○

 

次に「Xperia 1 Ⅱ」を水を張った水槽の中に10分間沈め、スマホ内部に水が侵入しないかをテストしています。このテストでも問題なし。

「Xperia 1 Ⅱ」が取得している「IP68」は1.5mの深さに30分耐えられるだけの防水性能を持っていることを意味するので、水槽の深さでは内部に水を侵入させるだけの水圧がかかっていません。

 

水深1.5mの中に30分間浸す:◎

 

最後に「IP68」が示す1.5mの深さに「Xperia 1 Ⅱ」を30分間沈め、内部に水が侵入しないかをテストしていますが、このテスト後も問題なく動作していることが確認できたため、「Xperia 1 Ⅱ」の防水性能は間違いなく「IP68」準拠であることが分かります。

 

結論:水圧のかかる水の中はダメ。真水であれば汚れを落とすレベルの軽い水濡れは問題なし

 

その後「Xperia 1 Ⅱ」を沈めた後、背面のパネルを外して分解し内部への侵入を許していないか確認しましたが、内部へ水が侵入した様子は確認されませんでした。

 

防水性能があるスマホでもやってはいけないこと

「Xperia 1 Ⅱ」は「IP68」規格に準拠していますが、この規格はあくまでも真水でのテストで定められたものであり、海水や浴槽のお湯は水質が異なるため基本的には良くないと考えたほうが良いです。もし、使う場合は使用後にしっかりと水で塩分を洗い落としましょう。

 

お風呂にスマホを持っていき使用したからと言ってすぐに壊れるわけではありません。そこまで脆くはありませんが、いくつかつきまとう危険はあります。

 

絶対にやってはいけないのがお風呂での充電です。感電します。

 

他にもスマホを熱いところに置くとカメラが曇る可能性があります。TechTimmersが行った温水(熱湯)に「Galaxy S20」を浸すテストをこなった結果、フロントカメラが曇り一時的に使用不可になっています。

 

基本的に一定時間のみでしばらく時間が経つとカメラの曇りは取れますが、曇るということは内部で結露を起こしているということです。避けられる状況なら避けましょう。

 

水場で使う予定なら専用ケースを使おう

スマホを風呂や海などでの使用があらかじめわかっている場合は、これらの場所での使用を想定して作られた専用のケースを使いましょう。紹介しているケースはカメラも問題なく使える透明度なので、海水浴のようなみんなで写真を撮るときにも使えますよ。

 

 

僕はスマホをお風呂で使うことはありませんが5年以上防水対応のBluetoothスピーカーを使ってます。風呂で音楽を聴ければ良い場合はこっちの方が良いですよ。5年以上毎日シャワーでビショビショになるぐらいに使い倒してますがまだまだ現役で使えそうです。僕が実際に使ってるのはSonyのSRS-X1という球体型のスピーカーですが既に生産が終了していたので、同じIPX7規格のスピーカーを紹介します。

 

 

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